本番環境へのリリース作業はペア(二人一組)としたほうがいい話
今回はSEのちょっとしたひとりごと的な話を書いていきます。
本番へのリリース作業は何名で行っていますか?
IT企業によって変わってくるとは思いますが、筆者が今まで関わってきたプロジェクトの感覚だと基本2人で本番へのリリース作業をすることが多かったです。
ではなぜ2人でするのか?
手順書用意しとけば1人で全然問題ないんじゃないの?
もちろんケースバイケースだとは思いますが、本番環境でのリリース作業はなぜ2人体制で行うのかについて書いていきたいと思います。
本番環境へのリリース作業はなぜ2人体制で実施する?
手順書は必須
1人で実施するにしても2人で実施するにしても必ず必要になってくるのが手順書です。
通常、手順書なしでの本番リリース作業をすることはありえない。ぐらいの認識を持っておいたほうがいいですね。
実際にとあるベンダーが手順書なしで本番環境にリリースをしてしまい、お客様にNGをくらって作業自体は問題なかったのに切り戻し(リリース前の状態に戻す)をしていたのを見たこともあります。
そもそも手順書がないと本番リリース作業をすることの許可が出ない場合もよく見られますので手順書は必ず用意しましょう。
作業は基本ペア(2人)が良い
2人で本番リリース作業をする場合、ひとりが端末を手順に則って操作する人。もうひとりが手順が妥当か確認する人。
となります。
ではなぜ2人体制がよいのかという話になりますが、「想定外の事態の予防」と「想定外の事態が起こった場合の対応」を考慮したことによるものだと筆者は考えています。
想定外の事態の予防
これは作業内容を客観的に見てくれる確認者がいることで完全とは言えませんが、想定外の事態を防ぐことができます。
例を出すとすると想定外の事態として、作業するサーバをそもそも間違えてしまっていた。というケースです。
ひとりの単独で作業していると集中のしすぎが逆に仇となり、手順書に則って作業していたが実はその作業していたサーバが間違っていた。
なんてことがあります。
この場合、ふたりで作業サーバを声に出して確認することでミスは防げますね。
想定外の事態が起こった場合の対応
ひとりの単独で想定外の事態が起こってしまった場合、その事態が先に進めることができないようなインパクトだと冷静な判断をくだせなくなるケースがあります。
別の手段で作業を続けるのか、スキップしても問題ない手順なのか、もう本番リリースはあきらめ延期するのか等、ふたりで声に出して話し合うことにより落ち着くことができます。
筆者の経験ですが、いくら手順書に則って作業をしていてもその通りに進められないケースはほんとに多々あります。幾度のリハーサルを乗り越えてきていても、やはり本番リリースというのは魔物ですね。
ほんとに想定していない信じられないことが起こる可能性があるのでやはり2人体制で作業するほうが安心です。
実際の現場ではひとりでやらなきゃいけないこともある
いくら2人体制が良いと言ってもそれは理想で実際はひとりでやらなきゃいけないこともあります。
そもそも人員不足で2人体制でできない、遠地なので2人体制だと費用が出ない等、現場ではひとりでやりきらなきゃいけないこともあります。
その場合、筆者から言えることは客観的な目をもって、慎重に作業してください。
なにがあるのか本当にわかりませんので油断はくれぐれもしないでください。としか言えません。
以上となります。
ここまでお読みいただきありがとうございました。